2013年9月17日火曜日

シャープは当面の危機を脱したか

本日、シャープの中間期の営業利益が、300億円の営業黒字(従来予想は150億円の営業黒字)となる見込みとの報道があった。
また、1500億円の公募増資と200億円の第三者割当増資も行う見込みのようだ。

当期の第1四半期において、シャープの純資産は1330億円となっており、自己資本比率はわずか6%であった。

また、資金繰り上の問題として、新株予約権付社債2000億円の返済が迫っている。
当第1四半期における手元現金預金の残高は1540億円であるから、何らかの資金繰り上の対策が必要である。

今回の増資計画が成功すれば、当面の資金繰り上の危機は脱することになるだろうが、それでも自己資本比率は10%程度にとどまるようだ。

再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に支えられた太陽電池事業は、競争が非常に激しい分野で、常に価格崩壊のリスクをはらんでいる。
猛暑で伸びたエアコンの売上は、今後も持続するかどうかは不透明だ。

やはり、スマホ重要に支えられた液晶事業が、今後も好調を維持できるかどうかが鍵をにぎる。

財務が完全に傷んでしまっているだけに、今後も繊細な舵取りが必要になってくるだろう。


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