2013年8月25日日曜日

ゴールドマン・サックスの中国経済警告で注意すべき日本株

ゴールドマン・サックスは8月5日に「Top of Mind(最大の関心事)」というレポートを発表し、「中国の信用懸念問題」について警告を発した。

昨今問題となっている「シャドーバンキング(影の銀行)」が資金調達を増加させており、「中国でバブルが崩壊した場合、貸倒損失が最大297兆円になる可能性がある」との試算を示している。

1990年代の日本の不動産バブル崩壊の際に発生した不良債権による損失額は約100兆円とされている。
2008年のリーマン・ショックの際に発生した米国の損失は約293兆円とされている。
今回のゴールドマン・サックスの中国問題に関する試算は、リーマンショックに匹敵する規模だ。

レポートでは、「実際には最悪の想定よりも遥かに少ない貸倒損失で済み、段階的に発生する可能性が高い」しているが、世界景気のエンジンとなっていた中国経済で事件が起これば、世界の株式市場は暴落する。

日本株でも、コマツ、ファナック、日産、ピジョン、JFEなどの中国関連銘柄には、特別に注意が必要だろう。

中国バブルが崩壊すれば、どの日本株を保有していても損失は免れないだろうが、上記のような中国関連銘柄はネガティブな報道の時点で下がりやすいと言えるだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿