ローランド株式会社は、電子ピアノなどの楽器やプリンターが主力。
2013年8月30日の終値887円に対して、一株当たり純資産が1,823円あるため、PBRが0.48倍と低PBR銘柄となっている。
低PBR銘柄となっている理由は、実質無借金で多額の資産があるにもかかわらず、リーマンショック後は思うように利益が出ていないためだ。
特に欧州の不景気による悪影響が強い。
期初時点における業績動向は以下の通りであった。
思うように利益が出ておらず、平成26年3月期予想も最終赤字解消が目標となっていた。
(単位:百万円) 売上高 経常利益 当期純利益
平成24年3月期 74,825 136 △1,930
平成25年3月期 72,310 △754 △4,086
平成26年3月期予想 81,200 3,100 0
これに対し、平成26年3月期第1四半期の結果は、以下の通りであった。
(単位:百万円) 売上高 経常利益 当期純利益
平成26年3月期1Q 18,725 1,006 226
平成26年3月期予想 81,200 3,100 0
売上高の進捗率は23%と1/4に届かなかったが、経常利益は32%と順調に確保できている。
想定レートは米ドル90円、ユーロ120円であったが、第1四半期は米ドル92円、ユーロ122円であったようだ。
円安効果により経常利益が確保できた面は大きいだろう。
楽器の売上高は前年同期比△3.0%と苦戦。
プリンターの売上高が前年同期比+13.2%と好調だったようだ。
本格回復のために楽器事業の売上増を期待したいところだが・・・どうであろうか。
プリンターが好調のうちは、大幅な赤字に陥る可能性は低いように思う。
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