2013年9月2日月曜日

ほか弁戦争は既に幕引き。ハークスレイ株式を購入。

ハークスレイは、「ほっかほっか亭」を西日本で運営している企業。

営業利益は減速しているものの、「受取賃貸料」「負ののれん償却」「業務委託解約益」などが大きく、経常利益が安定している。

年間配当予想31円(配当利回り4.1%)に加えて、株主優待で3kgのお米券がもらえるため、利回りは高い。


同社は、ほっかほっか亭FCを離脱した株式会社プレナスと訴訟を行っていたことでも有名だ。

訴訟とは、契約更新を拒絶された株式会社プレナスが、ハークスレイの子会社である「ほっかほっか亭総本部」に対し、新ブランド(ほっともっと)での事業立ち上げに係る看板等の費用、POSレジスター変更費用等の損害賠償20億1,493万968円の支払いを求め、東京地方裁判所に提起したものだ。

平成24年1月30日付の東京地方裁判所の判決では、
①被告(ほっかほっか亭総本部)は、原告(プレナス)に対し、5億373万2,742円及びこれに対する平成22年7月25日から支払済みまで年6分の割合による金員を支払うこと。
②原告のその余の請求は棄却する。
③訴訟費用は、これを4分し、その3を原告の負担とし、その余を被告の負担とする。
④この判決は、第1項に限り、仮に執行することができる。
となっていた。

判決の理由は以下であった。
・契約更新を拒絶した「ほっかほっか亭総本部」の対応は債務不履行にあたる


これに対し、判決に納得できなかった「ほっかほっか亭総本部」は、当該判決の是正を求め、平成24年1月31日付で東京高等裁判所へ控訴した。

東京高等裁判所の判決は、以下のように逆転で「ほっかほっか亭総本部」の勝訴となった。
(1) 一審被告の本件控訴に基づき、原判決を次のとおり変更する。
① 原判決中、一審被告の敗訴部分を取り消す。
② 一審原告の請求をいずれも棄却する。
(2) 一審原告の本件附帯控訴を棄却する。
(3) 訴訟費用は、第1、2審を通じて、すべて一審原告の負担とする。

「ほっかほっか亭総本部」が逆転勝訴した理由は以下であった。
・「ほっかほっか亭総本部」を相手に商標権を巡る訴訟を起こし、全店舗共通の『H』マークを付けない店を開店するなど、プレナス側に信頼関係を破壊する行為があった
・両社の共同事業はもはや困難で、契約更新の拒否には正当な理由があった

この東京高等裁判所の判決に対し、上告期限までにプレナスが上告を行わなかったため、「ほっかほっか亭総本部」の勝訴が確定している。

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