2014年1月6日月曜日

先物が売られると、なぜ日経平均は下がるか

日経平均の下落している時に、「先物に大口の売りが入ったため」という表現が出てくることは多い。

先物とは、「未来の決められた日」に、「現在において決定した価格」で取引を行うことができる商品だ。

なぜ、将来の取引に係る商品であるのに、日経平均先物が売られると日経平均が下がるのだろうか。
それは、現物と先物との間には以下の等式が成り立っているためである。

先物の理論価格=現物の価格+金利相当額-配当相当額

上記の等式を成り立たせるため、マーケットでは常に裁定取引が入っている。

このため、日経平均先物が売られると、上記の等式を成り立たせるために、現物売りの裁定取引が入り、日経平均は下落することになる。

逆に、現物株が買われて日経平均が上がれば、日経平均先物を買う裁定取引が入り、日経平均先物は上昇する。

両者はどちらが先と決まっているわけではなく、裁定取引が完全に行われていれば、常に連動する関係にある。

0 件のコメント:

コメントを投稿