2014年1月11日土曜日

人はなぜ損切りが遅れるのか。めかぶの基準は?

株式投資において最も難しいのは損切りのタイミングだろう。

損切りが遅れるのは人間の心理構造とも関係しているようだ。
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの実験によれば、「人が損失を被ることで感じる心の痛みは、利益を得ることで感じる喜びの2倍以上」とのことだ。

損失を確定する心の痛みがあるため、「いつか損失が解消する」と考え、損切りが遅れてしまう。
逆に利益が出ているときには、はやく利益を確定させようとしてしまう。

めかぶは、このような状況に陥らないため、又は、陥っても後悔しないために、次のような基準で取引を行っている。

<損切りのタイミング>
①投資した企業への信頼が揺らいだ時
②予期せず配当金が減配となった時
③業績悪化の理由が一時的な問題ではない時

<利益確定のタイミング>
①配当利回りの水準が3%を大きく下回った時

めかぶはもともと、1番に配当利回り、2番に業績を重視しているため、配当利回りを基準に割安かどうかを判断している。
株価が下落したとしても、配当が維持されているならば、配当利回りが高まってきているだけなので気にせずにホールドする。
一方で株価が上昇したとしても、配当が伴ってこなければ、売却してしまう。

また、業績悪化の理由が一時的でなければ、減配につながる可能性が高いため、早めに損切りであっても売ってしまう。

そして、最も重要なのは、投資した企業への信頼である。
めかぶの言う信頼とは、投資した企業の経営者が株主を重視しているかどうかである。
どんなに儲かっていても、株主を軽視していれば、株価は上がらないし、配当も増えない。
簡単に減配をしたり、利益が出ても増配をしない経営者は、株主としては信頼できず、売却対象となる。
この基準は、予期せぬ増資対策としても、功を奏しているように思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿