2013年7月20日土曜日

ソフトバンクを格付け機関が格下げも株価は堅調

ソフトバンクの米スプリント社買収に伴い、財務的健全性が損なわれる懸念から、格付け機関はソフトバンクの格付けを引き下げた。
一方で、野村証券は目標株価を引き上げた。

<ここまでの動き>
7月6日
ソフトバンクが、スプリント社買収計画に係る連邦通信委員会の承認を取得。
7月5日終値5880円⇒7月8日終値5680円

7月8日 
S&Pが、スプリント社買収に伴う財務悪化懸念から、ソフトバンクの格付けを投機的水準とされる「ダブルBプラス」に引き下げ。
7月5日終値5880円⇒7月8日終値5680円

7月17日
ソフトバンクが約3割出資する中国の電子商取引最大手アリババ集団が、香港株式市場に上場するとの観測が伝わる。ソフトバンクが保有するアリババ株の資産価値向上を見込んだ買いが増える。
7月16日終値5910円⇒7月17日終値6200円

7月18日
ムーディーズ・ジャパンが、スプリント社買収に伴う財務悪化懸念から、ソフトバンクの格付けを投機的とされる「Ba1」に引き下げ。
7月17日終値6200円⇒7月18日終値6450円

7月18日
野村証券が目標株価を6430円から7370円に引き上げ。
スプリント社買収は、短期的に償却負担の増大などから連結純利益を押し下げるが、長期的には株式価値の向上につながるとの判断。
7月17日終値6200円⇒7月18日終値6450円


マーケットは、ソフトバンクの財務的健全性の懸念よりも、今後の成長性を評価している。

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