スタインウェイといえば、ピアノ好きであれば誰もが憧れる高級ピアノである。
素材が良く、素晴らしい響きを持つことで有名だ。
このスタインウェイを製造している「スタインウェイ・アンド・サンズ」を傘下に持つ「スタインウェイ・ミュージカル・インスツルメンツ」が米投資ファンドのコールバーグに身売りをすることになったようだ。
しかし、スタインウェイの経営悪化による身売りは今回が初めてではなく、以前にも個人投資家などによる売買を経て、現在の「スタインウェイ・ミュージカル・インスツルメンツ」の形態となっていた。
コールバーグはLBO(レバレッジド・バイアウト)を得意とする米国の著名な投資ファンドである。
投資ファンドの経営改善能力には疑いの余地がないが、ブランドの中のブランドであるスタインウェイの経営改善はどうであろうか。
スタインウェイは、高級素材を使用した手作りに特徴があり、いわば職人稼業である。
単純な合理化では、品質を落とすことになりかねない。
ピアノファンとしては、あまり大きな会社になって合理化を求められるよりも、本当の職人によって引き継がれていってもらいたいと思う。
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