2013年7月9日火曜日

保有するアイ・エム・アイ株式にMBOがかかりストップ高に。少数株主にも納得のゆく買付価格。

医療機器の輸入販売が主力のアイ・エム・アイ株式にMBOがかかり、連日のストップ高になりそうだ。
MBOは経営者による企業買収で、上場会社を非上場化して経営の自由度を高める狙いがある。

今回は、創業者・代表取締役社長かつ筆頭株主である積賀一正氏によるMBOだ(積賀一正氏が代表取締役かつ100%株主となっているKTC株式会社が公開買付け者。)。

買い付け価格は2620円と算定されている。
買い付け価格は、
・以下の三菱UFJモルガンスタンレー証券による株式価値評価分析
・過去のMBOの実例
・公開買い付けへの応募の見通し
を参考にして決定されたもので、公開買い付け公表の前営業日である平成25年7月4日の終値1630円に対して、60.7%のプレミアムが上乗せされている。

<三菱UFJモルガンスタンレー証券による株式価値評価分析>
市場株価分析    1581円~1618円
類似会社比較分析 2400円~2780円
DCF分析       2277円~2830円

<平成24年12月期の各種指標>
一株当たり純資産 2213円
一株あたり利益   192円
一株当たり配当    60円

<平成25年12月期の予想>
予想一株あたり利益 184円

買い付け価格は、
PBR=1.18倍
PER=14.2倍
配当利回り=2.2%
の水準にあり、少数株主としては納得のゆく価格と言える。
利益相反を解消する措置をとり、真摯な価格交渉が行われた結果だろう。

企業買収では時に、少数株主をないがしろにした価格での公開買付けが行われ、泣く泣く応募せざるを得ない状況となる場合もある。
例えば、直近の業績予想で悪い予想を出して株価を急落させた後に買収する場合などが、ひどい事例だ。

今回は、少数株主にも十分に配慮した納得のゆく企業買収といえ、アイ・エム・アイ株式会社と積賀一正氏に感謝したい。

めかぶのアイ・エム・アイ株式の取得価格も1538円であるため、全く不満はない。

今後のアイ・エム・アイ株式会社の躍進を期待したい。

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