企業における配当は、内部留保を吐きだすわけであるから、配当を行っただけ株価が下がるわけであり、投資家にとって理論的には特段の意味はない。
しかし、配当は投資家にとって重要な投資要素だった。
それは、特に日本のマーケットにおいて適切な株価形成が行われていなかったからである。
例えば純資産100億円の会社の時価総額が50億円なんてことが、優良会社でも平気でありえた。
そのような状況下では、配当をして純資産が減るかどうかが株価に与える影響は、理論値通りにゆかない。
このため、配当により確実にキャッシュを得ることは投資家にとって重要だった。
企業が配当を行わなかったからといって、期待した通りに株価が高止まりすることはなかったのだ。
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