リョービ株式会社はダイカストが主力の自動車部品会社。
ダイカスト事業の他、印刷機器事業と住建機器事業を手掛ける。
ダイカスト事業はシェア高い。
最近の業績動向は以下の通り。
(単位:百万円) 売上高 経常利益 当期純利益
平成24年3月期 165,638 6,950 4,179
平成25年3月期 166,566 2,980 2,009
平成26年3月期予想 183,000 3,200 2,100
業績は平成21年度の赤字以来は非常に安定している。
配当も黒字転換した平成22年度以降は毎年一株当たり6円と安定している。
セグメント情報は以下の通り。
<平成24年3月期>
(単位:百万円) 外部売上 セグメント利益 セグメント資産
ダイカスト 123,360 6,079 117,757
印刷機器 17,532 △710 23,344
住建機器 24,744 2,346 26,178
<平成25年3月期>
(単位:百万円) 外部売上 セグメント利益 セグメント資産
ダイカスト 126,673 2,242 150,281
印刷機器 15,584 △711 17,477
住建機器 24,309 1,776 25,985
セグメント情報を見ると、意外にも住建機器事業が業績に貢献していることが分かる。
内容はパワーツールと建築用品(ドアクローザ)だ。
しかし、販売競争の激しさから粗利が低下し、平成25年3月期は減益となっている。
一方、住建機器事業には輸出があるため、来期は円安のメリットを受けられる。
やはり主力はダイカスト事業だ。
平成25年3月期は固定費の増加や製品単価の下落により増収減益となっている。
減益幅が大きいのが気がかりであるが、これは新工場の建設に伴う固定費だろう。
中国工場が平成24年4月に完成し11月から量産を開始、タイ工場が平成24年10月に完成し平成25年6月から量産を開始する。
これに伴ってダイカスト事業のセグメント資産は増加している。
円安の恩恵を受けられる時期にちょうど新工場が完成してきており、期待できるのではないか。
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