2013年5月31日金曜日

自動車部品会社決算レビュー(ショーワ)

株式会社ショーワはホンダ系の自動車部品会社である。
ショックアブソーバーやステアリングを製造していて、売上高はホンダ向けが8割近い。
二輪・汎用事業、四輪事業、ステアリング事業が主な事業だ。
 

最近の業績は以下の通りである。
(単位:百万円)     売上高   経常利益   当期純利益  1株当たり配当金
平成24年3月期     215,889      7,330      2,549        10
平成25年3月期     232,962    13,916      7,984        26
平成26年3月期予想  274,000    20,000      8,000        28

業績が好調に伸長していることが分かる。
配当性向は今のところ30%未満であり高いとは言えないが、増配のスピードは順調だ。

セグメントごとに内容を見てゆこう。

<平成24年3月期>
(単位:百万円)    外部売上  セグメント利益  セグメント資産
二輪・汎用事業     73,583     10,068       44,420
四輪事業         66,869    △1,292       43,838
ステアリング事業    61,524    △1,909       58,302

<平成25年3月期>
(単位:百万円)    外部売上  セグメント利益  セグメント資産
二輪・汎用事業     67,265      7,134       47,930
四輪事業         80,529      3,349       46,074
ステアリング事業    71,130      1,713       56,119

業績伸長の理由は主力の二輪事業ではなく、四輪事業とステアリング事業が赤字から脱却できたことにあった。

四輪事業の回復は、ホンダの四輪売上高が平成24年3月期には落ち込んでいたが平成25年3月期に復調したためであろう。
中国が失速しているものの、国内・北米・アジアは好調だ。
ステアリング事業の回復も同様の理由である。

一方、二輪事業はブラジルやインドネシアにおける金融規制の影響で販売が減少している。
こちらについては一過性のものであれば良いが、注意が必要であろう。

主力3事業ともに黒字転換しているのは大きいし、円安メリットも見込める。
二輪事業はセグメント資産が増えているように設備投資も行っているし、二輪事業が本調子になってくればさらなる増配が見込めるだろう。

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