2013年6月12日水曜日

株主優待銘柄レビュー(イフジ産業)

イフジ産業株式会社は、製パン・製菓用の液卵・冷凍卵が主力で、卵の加工を行っている会社。
即席麺用の調味料も手掛ける。

2013年3月の株主優待は年2回、3月と9月に権利確定するたまごギフト券(1枚100円)。
全国の主なスーパー・百貨店で利用可能だ。
100株以上保有で3枚、1000株以上保有で12枚が贈られる。

最近の業績の動向は以下の通り。

(単位:百万円)     売上高   経常利益  当期純利益
平成24年3月期     10,807     817      433
平成25年3月期     10,657     825      532
平成26年3月期予想  11,179     864      510

業績は安定しているが、卵の相場変動により影響を受ける。
鶏卵の相場が上昇すると売上・仕入ともに増加する。
鶏卵の相場が下落すると売上・仕入ともに減少する。

現在のところは上手く差益を確保する努力が奏功しているようだ。


主な報告セグメントの状況は以下の通り。

<平成24年3月期>
(単位:百万円)   外部売上   セグメント利益  セグメント資産
鶏卵関連事業     9,516       675         7,094
調味料関連事業    1,272       123          998

<平成25年3月期>
(単位:百万円)   外部売上   セグメント利益   セグメント資産
鶏卵関連事業     9,493       686         7,027
調味料関連事業    1,143        90          928

セグメント別に見ても、両事業が安定して利益をあげている。

以上から、株主優待の継続性は高いといえそうだ。


一株当たり配当金の推移は以下の通り。
平成24年3月期    年間22円
平成25年3月期    年間25円
平成26年3月期予想 年間16円

平成26年3月期の配当予想が減少しているのは、1株を1.5株に分割することが決定しているためである。
この分割の影響があるため、実質的な減配とはならない。

分割の影響も考慮すると、2013年6月11日の終値764円に対する配当利回りは3.1%程度となる。
これに加えて株主優待があるため、安定的かつ利回りは良好の銘柄と言える。

注意点をあげるとすれば、鶏卵相場の動向だろう。





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