三桜工業株式会社は、20カ国58箇所に生産拠点を有する自動車部品会社。
自動車用の各種チューブや集合配管などを製造している。
最近の業績は以下の通りである。
(単位:百万円) 売上高 経常利益 当期純利益
平成24年3月期 76,100 2,853 856
平成25年3月期 92,044 3,339 1,629
平成26年3月期予想 108,000 4,600 2,300
海外に生産拠点を有するため、円高にも強かったことが分かる。
平成26年3月期は取引先自動車メーカーの増産により売上増加が見込める。
セグメントごとに内容を見てゆこう。
三桜工業は地域別にセグメントを区分している。
<平成24年3月期>
(単位:百万円) 外部売上 セグメント利益 セグメント資産
日本 41,962 2,571 49,581
北南米 16,845 198 12,212
欧州 3,447 △51 2,660
中国 5,320 271 6,462
アジア 8,527 520 5,987
<平成25年3月期>
(単位:百万円) 外部売上 セグメント利益 セグメント資産
日本 41,013 3,032 46,384
北南米 27,921 △139 16,504
欧州 4,499 244 2,872
中国 6,496 △75 7,307
アジア 12,115 994 8,704
特に北南米での売り上げ増加が大きい。
これは新規受注製品があったためだが、その立ち上げ費用がかかりセグメント利益はマイナスとなっている。
北南米は設備投資が行われ、セグメント資産も大幅に増加している。
全体的に売り上げが伸びているが、セグメント利益が最も大きいのは日本市場。
日本ではエコカー補助金の反動減が依然として尾を引いているが、景気の持ち直し期待から平成26年3月期は伸びてくる可能性が高いだろう。
アジアも軌道に乗っており、今後の期待は大きい。
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