2013年6月9日日曜日

アベノミクス3本の矢で最も重要な成長戦略

アベノミクスは、マーケットに大変動を引き起こし、金融緩和が最もクローズアップされています。
しかし、アベノミクスで最も重要なのは3本の矢のうちの3本目の成長戦略です。
アベノミクス3本の矢の内容をもう一度振り返っておきましょう。

<1本目の矢>大胆な金融緩和政策
日銀が民間銀行の保有する国債を購入することなどによりマネタリーベースを増やしています。
目標はマネタリーベースを従来の2倍にすること。
これによりデフレを脱却し、インフレターゲット2%の達成を目指します。
以下(マネタリーベース2013年5月)で確認できるように実際にマネタリーベースは急激に増えています。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/base1305.pdf

しかし、インフレターゲット政策はインフレを抑え込むために考えられてきたもので、デフレをインフレにしようとするのは世界で初の試みであり、急激な相場変動をはじめとした副作用も心配されています。

<2本目の矢>機動的な財政政策
国が赤字国債を発行して公共事業を行う政策です。
これにより需要を生み出して経済を活性化します。
乗数効果が高ければ、税収に跳ね返ってきて、有効な政策になりえます。

<3本目の矢>成長戦略
一番重要なのは、実体経済を良くする成長戦略です。
成長戦略とは聞こえはいいですが、具体策となると本当に難しい。
規制緩和により民間企業の自由度を増したり、税制で設備投資を後押ししたりすることが考えられているようです。

実体経済の成長に最も重要なのはイノベーションです。
従来の方法論を革新して、新たな価値を創造するイノベーション。
特に製造業でイノベーションをさらに促進し、世界に新しい価値をもたらすことが日本経済に求められていることだと思います。

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