株式会社システナは主に、モバイル端末ソフトの開発支援・品質評価やインターネットビジネス企業向けのシステム開発を行っている企業。
IT関連サービスを幅広く手掛けており、企画・設計から保守・ユーザーサポートまでのトータル・ソリューション・サービスを展開している。
平成26年3月期の配当予想30円(中間15円・期末15円)に対して、平成25年6月14日の終値は730円であり、予想配当利回りは4.1%となっている。
最近の業績動向は以下の通り。
(単位:百万円) 売上高 経常利益 当期純利益
平成24年3月期 30,630 1,918 904
平成25年3月期 31,662 2,292 1,203
平成26年3月期予想 32,076 1,931 1,075
最近の業績動向は安定している。
以下で主な事業毎の業績を見てゆこう。
<平成24年3月期>
(単位:百万円) 外部売上 セグメント利益 セグメント資産
ソリューションデザイン 12,431 1,511 3,613
ITサービス 4,916 76 1,426
ソリューション営業 13,028 320 4,968
クラウド 246 25 51
コンシューマサービス 6 △111 68
<平成25年3月期>
(単位:百万円) 外部売上 セグメント利益 セグメント資産
ソリューションデザイン 13,343 1,570 3,646
ITサービス 4,403 375 1,293
ソリューション営業 13,580 334 4,340
クラウド 330 20 85
コンシューマサービス 5 △72 65
主力のソリューションデザイン事業で、利益の大部分を稼ぎ出している。
ソリューションデザイン事業では、スマートフォンやタブレット端末に係る開発工程全般の受注やLTE基地局や端末の品質検証が伸びている。
また、システム開発も堅調である。
一方で、金融機関向けが不採算案件の発生もあり苦戦しているようだ。
ITサービス事業は、営業展開が成功して利益率が向上している。
ソリューション営業事業は、システムインテグレーションの営業展開の成功とPC販売台数増加により利益が微増している。
クラウド事業は受注が伸びているものの、これからのようだ。
また、コンシューマサービス事業はスマフォ向けのゲーム開発を行っているが、これからのようだ。
以上から、全体としてはIT関連の万屋のような事業展開が相乗効果を生んで成功している。
これが業績動向が安定している理由だろう。
今後とも成長可能性があり、配当を維持してくれる可能性が高いのではないだろうか。
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