2013年6月16日日曜日

高配当銘柄決算レビュー(システナ)

株式会社システナは主に、モバイル端末ソフトの開発支援・品質評価やインターネットビジネス企業向けのシステム開発を行っている企業。
IT関連サービスを幅広く手掛けており、企画・設計から保守・ユーザーサポートまでのトータル・ソリューション・サービスを展開している。

平成26年3月期の配当予想30円(中間15円・期末15円)に対して、平成25年6月14日の終値は730円であり、予想配当利回りは4.1%となっている。


最近の業績動向は以下の通り。

(単位:百万円)     売上高  経常利益  当期純利益
平成24年3月期     30,630    1,918     904
平成25年3月期     31,662    2,292    1,203
平成26年3月期予想  32,076    1,931    1,075

最近の業績動向は安定している。
以下で主な事業毎の業績を見てゆこう。

<平成24年3月期>
(単位:百万円)       外部売上  セグメント利益  セグメント資産
 
ソリューションデザイン    12,431     1,511       3,613
ITサービス            4,916       76       1,426
ソリューション営業       13,028       320        4,968
クラウド               246       25         51
コンシューマサービス        6     △111        68

<平成25年3月期>
(単位:百万円)       外部売上  セグメント利益  セグメント資産
 
ソリューションデザイン    13,343     1,570       3,646
ITサービス            4,403      375       1,293
ソリューション営業       13,580      334       4,340
クラウド               330       20         85
コンシューマサービス        5      △72         65

主力のソリューションデザイン事業で、利益の大部分を稼ぎ出している。
ソリューションデザイン事業では、スマートフォンやタブレット端末に係る開発工程全般の受注やLTE基地局や端末の品質検証が伸びている。
また、システム開発も堅調である。
一方で、金融機関向けが不採算案件の発生もあり苦戦しているようだ。

ITサービス事業は、営業展開が成功して利益率が向上している。

ソリューション営業事業は、システムインテグレーションの営業展開の成功とPC販売台数増加により利益が微増している。

クラウド事業は受注が伸びているものの、これからのようだ。

また、コンシューマサービス事業はスマフォ向けのゲーム開発を行っているが、これからのようだ。

以上から、全体としてはIT関連の万屋のような事業展開が相乗効果を生んで成功している。
これが業績動向が安定している理由だろう。
今後とも成長可能性があり、配当を維持してくれる可能性が高いのではないだろうか。








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